ExtendScript Toolkit(ESTK)はAdobe製品(Photoshop、Illustrator、InDesign等)用のJavaScript(ExtendScript)エディタ+デバッグ環境が付いたツールです。 FireFoxのAdd-OnのFireBugにテキストエディタを足して、スクリプトのエンジンをAdobeのアプリケーションにした感じ。 CS2をインストールすると一緒にインストールされてます。Photoshop等単体の場合は一緒に入ってるか不明。
※Windows版CS2のESTKについて書いていますので、他のバージョン(ESTK2はCS3用)・OSの場合は違うと思いますのでご注意を。
使い方
普通にインストールしたら、スタートメニューのプログラムに登録されてます(Adobe->ExtendScript Toolkit)ので、そこから起動します。 見つからない場合は以下の場所にあります。CS2をインストールした場所にかかわらず、ここにインストールされるようです。
C:Program FilesAdobeAdobe UtilitiesExtendScript ToolkitExtendScript Toolkit.exe
左端のリストボックスから対象になるアプリケーション選択。(Illustrator用JavaScriptを書きたい場合は、Illustratorを選択) 対象になるアプリケーションが起動してない場合は起動するか聞いてくるので起動させる。
スクリプトを実行する場合は、メニューの「デバッグ」→「実行」か、ツールバーの右向き▲ボタンを押す。
デバッグに便利な機能
ブレークポイント
ブレークポイントは、行番号をクリックすると、付けられる。付けたまま、実行すると、ブレークポイントの部分で止まるので、「データブラウザ」タブを開いてオブジェクトの値を確認したりできる。
$(Doller)オブジェクト
デバッグに便利な関数がいろいろ含まれている。
「コンソール」タブに出力する
$.write("debug:" + var1); //改行なし
$.writeln("test:" + filepath); //改行あり
エディタのフォントの設定方法
メニューの 編集->環境設定->フォントオプションで設定できる。 指定できるフォントのタイプは、Application、System、Serif、SansSerif、Monospace の5種類
各フォントタイプを指定のフォントにしたい場合は、以下のファイルを書き換える
C:Program FilesAdobeAdobe UtilitiesExtendScript ToolkitRequiredja_JP.dat
72行-78行目辺りにフォントの設定をしてある場所があるので、該当箇所を書き換える
たとえば、MonospaceWinをMS ゴシックにしたい場合。
↓以下の部分を
"$$$/ESToolkit/Fonts/MonospaceWin=MS Pゴシック / 平成明朝"
↓以下のように変更"$$$/ESToolkit/Fonts/MonospaceWin=MS ゴシック"
ちなみに、MonospaceはデフォルトがMS Pゴシックになってます。等幅でないのに。
- Adobe - Bridge Developer Center(ExtendScript Toolkit2と、使い方のPDFなどが置いてあります。ESTKはもうAdobeのサイトには置いてないっぽいです。)